ECM new seriesでめちゃめちゃ感動したアルバム。 バルトークのビオラ協奏曲。めだたないビオラにこれでもかっていう焦点があたる。バイオリンだとこういう渋さは描ききれないだろう。クールな曲調はビオラの低域を活かし切りこの世のものとも思えぬ静けさの中の爆発的音響をあらわにする。 で、このアルバムの最後に突然Beethoven : Symphony No.5 in C Minor, Op.67が忽然と現れる。 ECM new series で聴くベートーヴェンの交響曲第5番。小編成で楽器ごとの動きが明快。ベートーヴェンはこれを聴かせたかったのか。って感じる演奏。新しい解釈だけに速い部分はめちゃくちゃ速い。だけど、これは作曲者に聴いてほしい。そう思った。 この繊細かつ動きのいいベートーヴェン。20cmクラスのフルレンジユニットで聴いて欲しい。なぜなら大きいユニットでこの楽器と楽器の間のECM的空気感は感じにくいと思うから。清潔かつ音の分離の良いユニットでなるべく品位高く清潔な環境でこの世界を再現してほしい。そう思う。 ちょっと、バルトークからそれてしまった。すみません。