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1月, 2024の投稿を表示しています

Quiet morning in the hospital.

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 がん手術を翌日に控え、朝6時。窓から見えた朝焼けをSONYのコンパクトデジカメ(16MP)で撮影。まどに密着させて手ブレと窓の反射光をなるべく排除しました。 手術前には多種の検査がありますが、どのスタッフさんも皆さん笑顔でやさしく接していただき、こちらも笑顔になります。自分ががん患者だという気があまりしませんね。笑 食道と胃の一部がなくなると、どういう生活になるのか、頭の理解と実際は違うと思いますが、最悪を想定しつつ、そんなに地獄でもなさそうな気がします。 これまでに人生がこうなって来てしまった以上、これからは、悔やむ時間は無駄でしかありません。できうる限り心を明るく、素直で、創造的な姿勢を保ちたいですね。できればですが。

Digital cameras. As part of the digital evolution.

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 親友にそそのかされてブログを始めたのが2004年頃。親友はもうブログを始めていた。こんな写真でどうです?って試しに送ったガラケー写真に対して、「ブログに載せる写真はちゃんとデジカメで写してくださいね。頼みますよ。」ってお説教をくれたのは親友だった。当時はまだフィルムカメラにリバーサルフィルムを使って撮影した画像に惚れ込んでデジカメにはまったく興味もなかったけれど、ブログのために600万画素位のおしゃれなデザインのCONTAXブランドのデジカメを購入したことははっきり覚えている。 実家で使っていたSONYのデジカメ2機種がいま、手元にある。シルバーのものは2005年発売で720万画素。黒のものは2015年発売で1800万画素。10年で画素数だけでも2.5倍になった。自分が手元で使うフルサイズのデジカメは6000万画素を超える。この先フルサイズで1億画素なんて当たり前になるんだろうけれど、そこまでお付き合いできるか、がんを体内に飼ってる我が身としては知らない方が幸せかもしれない。 がん患者となった今、自分が見る世界はその前とかなり違ってきている。それはまた別項で書いておきたい。気もする。笑

2024 New Year's Concert VIENNA PHILHARMONIC

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 So begann das Jahr 2024. 2024年はかく始まりき。親友の3ヶ月めの命日になります。 毎年ニューイヤーコンサートは後になってからしか聴かないんですが。なぜかというと美しい映像に夢中になって音楽が二の次になりますから。(笑) 2024年は2019年に続いて、いま、絶好調といえる指揮者、クリスティアン・ティーレマンが登場。ウィーンフィルと実に新年にぴったりの希望にあふれた演奏が展開しています。初めて聴く曲もけっこう多く、ブルックナーのカドリーユ(ピアノ曲をオーケストラ版に編曲したもの)にはびっくり。ブルックナーはニューイヤーコンサート初登場ですね。 ウィンナワルツはそういえば親友とはほとんど一緒に聴く機会がなかったかもしれません。ましてニューイヤーコンサートの音源はTVでしか放送がなかった(と思われる)ので、一緒に聴くっていうことはなかったですね。 恒例のアンコール前に指揮者からの新年ご挨拶があるんですが、今年は時節柄、ちょっと長めで平和で音楽をあたりまえに聴ける年であってほしいというようなそういう、いい感じのスピーチだったと思います。来年の指揮者はリッカルド・ムーティだとのことで、なんとか生き長らえて聴きたいです。

J.S. Bach Instrumental-Werke

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バッハの器楽曲。  若い頃、バッハは苦手の代表でした。無伴奏ソナタとかが代表例。むしろブランデンブルクコンチェルトやチェンバロ(ハープシコード)のBPM(拍子)が速い曲が好きでした。 いま、がん患者になったっていうことや、高齢者になりオーディオで大音量で聴かなくなったこともありで、クラシックでいうと大編成のオーケストラより、室内楽や器楽単独の曲を好むようになりました。 それでも、バッハの器楽曲はなかなか心に入ってこなくて、どうすれば自分から聴きたい曲になるだろうかと漠然と思っていました。 バッハの器楽曲を聴くきっかけは、突然ですが、フランスの探偵もののTVドラマ「アストリッドとラファエル」でした。主人公のひとりアストリッドは自閉症ですが、バッハとパズル大好きで、論理的思考とずば抜けた記憶力で難問を解決していきますが、解決までの過程でしばしばバッハの曲が流れます。ドラマの進行とバッハの曲の流れがシンクロしていて、思考するときや学ぶときに特に優れた音楽がバッハだと気がつきました。 いま、このブログを書いている最中に、バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータをミルシテインの演奏で聴いています。BPMが60~80と脈拍に近い音楽は落ち着いて何かに集中するのに相応しいのだと思います。 昨年初頭にオーディオのスピーカーを小型化して日頃よく耳にする音楽のジャンルがかなり変わり、小編成のクラシックやジャズが相当な頻度に上がりました。こういうオーディオ環境や自分の病気がもたらした精神的な変化がバッハを身近な存在にしてくれたのかと、振り返るとそう思います。 親友とオーディオ三昧で語り合うところにあまりバッハはなかったけれど、彼のブログにはバッハも当然ながら登場しており、一緒にオーディオ談義していたときにバッハについてもっと話し合っておけばよかったかなと反省もしています。

Sweets and coffee. So sweet afternoon around 3 o'clock.

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 2024年に突入。来週には食道がん切除手術を受け、食道がなくなるので、しばらく普通の生活から離れます。怖さはまったくないと言えるほど達観はできてませんけど、ほとんど気にしていません。この道しか進むべき道がないと納得しています。 大きめでとても美味しいモンテ・ビアンコっていう洋風どら焼きを知人のイタリアンシェフご夫妻からいただきました。ありがたいです。とっておきのロイヤルコペンハーゲンのカップ&ソーサーでカプチーノ風コーヒー。いまのうちだからこその、甘く、ほろ苦いけれど、あたたかい時間を過ごしています。

January 2024

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 元旦に実家を訪問し、翌日98歳になる父に新年の祝いをのべ、お誕生祝いのお土産を渡し、おせち料理をいただきながら昔話で盛り上がり、気がつくと夕方になっていた。携帯が緊急地震警報を知らせ、現実の世界に戻され、2024年は安泰な年にはならないのではと不安を感じる。 おいとまする際に、実家では使ってないからということで2015年6月発売のSONY DSC-WX500というコンパクト・デジカメをいただいて帰ってきた。9年前ですでに1800万画素。センサーサイズは1/2.3型でフルサイズの1/10にも満たないけれど、18年前のデジカメ600万画素の3倍もあり、iPhone 11よりは画質がいいのでメモ写真としてブログに載せるには十分。まだ現役で使われている方もいらっしゃるだろうし。 よくよく考えると、フルサイズのデジカメというのは、写真のプロが使うもので、「ど」がつく素人にはオーバークオリティであるとしみじみ思う。なにをこれほどまでに大きくて、重たい機材を担いで、その性能を存分に使いこなすこともない体力減退ぎみの素人高齢者には無用の長物に思えてきた。 直接、6千万画素のフルサイズ一眼の画像と1800万画素のコンデジ画像を見比べない限り、コンデジで十分とこの高齢者は納得しつつある。さすがにボケ味のない画像はつまらないので、APS-Cサイズがちょうど大きさ、重さと高齢者が使い回す許容範囲がうまくバランスするポイントかもしれない。 いただいたコンパクトなカメラを見ながらこんなことを漠然と思い巡らしている。つべこべ言わずiPhone11より画質がいいんだから持ち歩いてその性能をフルには使えなくても効果的な使い方をしてみようではないか、と建設的に思い直しています。 今月はがんの手術も控えているし、体力も免疫力もがたっと下がることには間違いないのだから、趣味の機材は小さくて軽いに越したことはないんです。