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2月, 2023の投稿を表示しています

The Chardonnay grape is neutral, and influenced by terroir, winemaker and oak, in general.

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 シャルドネほど自己の個性を強く出さない葡萄品種は少ないというのが個人的見解です。 シャルドネといえば、ブルゴーニュ。この地原産であることはよく知られていますし、栽培される場所の気候、土壌、剪定方法など果汁を絞られる前の段階から人の手にその先のワインスタイルを委ねられている品種です。 例えば、最近のブルゴーニュのシャルドネ。ムルソーにある醸造所のものですが、ムルソーというテロワールの影響をとてもよく受けていて、花の香り、繊細で余韻の長い品位の高い味わいで、近くのピュリニー・モンラッシェはこれより少し線が細い印象。余韻がちょっとナッティなのがムルソー。このワインは隠れムルソーなどと言われてブルゴーニュっていう格下のワイン表示ですが、コスパのとても良いワインです。 次にニュージーランド。ワイララパ地域。マーティンボローってちょっとシガレット風の名前ですが、ブルゴーニュ品種のワイン、シャルドネやピノ・ノワールですが、ニュージーランド独特の個性を持ちながら評価がぐんぐん上昇中のワインです。このシャルドネは花の香りもさることながら白い果物(桃やりんごなど)の香りにつつまれて味わいはブルゴーニュよりキレの良いスパイシーさがちらっと見え隠れするワイン。 ですので、使うグラスも異なります。ブルゴーニュにはショット・ツヴィーゼルのシャルドネグラスを。ニュージーランドにはガブリエルグラスを。これでないとダメってことはなく、飲む時の気温、ワインの温度、開栓してからの時間、飲み手の気分というか環境などに応じて変えていただいて結構ですし、ピノ・ノワール用のグラスなども使って全く構わないと個人的には思います。どんどん新しいワインの姿を探検する姿勢が大切だと思います。 あと、ちょっと秘密のおはなしですが。どのワインでも開栓してちょっぴりグラスに注いで飲んだあと一度コルク栓で塞いでまた冷蔵庫で2日放置。3日めにあらためて飲み直すとびっくりするほど香りが開いていることがよくあります。開けたら全部のまずにしまっておく。お値段以上○○○。そういうのもワインの楽しみだとつくづく思います。 同じ音源をスピーカーを変えて聴く。それは同じワインでグラスを変えて味わう。に似ていると思います。あとアンプやCDプレーヤーの安定作動状態になっているか。そういうことがワイングラス以外に説明したようなことといえばわかりやす

The existence between ruins and remains.

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 前回のブログの状態でほぼ現在の音楽再生システムの設定が確定したと言っていいかもしれません。あとはスピーカーごとのゲインを上げ下げしたり、スピーカーマネジメントシステムのパラメトリックイコライザー上で3.31kHzでQ設定を0.1にしてゲインを上げ下げすることでブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団からほぼECM、ECM new seriesまでをあまり大きく設定をいじり回すことなしに再生ができるようになりました。 JBL E130が遺産としてこの場所に残した狭い場所に押し込み、本来あるべき音量は出せない状況下でそれでも厚みのあるけれど動きがダイナミックで部屋全体の空気をJBL色に染める印象から、今はスピーカー全体が健康的で広々とした空間の中で各音源間の精緻な綾の違いをいとも軽々しく再生してくれるメリットを目の当たりにするような別世界を構築しています。 ECMのWolfert Brederodeが室内楽とともに演奏するRuins and RemainsはとてもECMだと思わせる空間の透明感に弦楽が渋さをちょっと足して、部分的に侘び寂びを感じてどきっとすることもあるとてもいい作品だと思い、ついつい聴き込んでしまうそんな1枚となりました。 音楽を聴かないときは後ろの壁側に置いてますが、聴く時は壁から1.1mは離して音の分離と生々しさを発揮させています。 あとは、DACですが、真空管とソリッドステートの良さを加えた設定がベストで真空管の良さはもっと評価されるべきと思います。DACでちょっと気になって導入するか検討すべきと考えているものが、マスタークロックジェネレーター。まだまだ研究すべきポイントだと思います。

Around 40Hz to 70Hz. The key frequency for my speakers.

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 古いレンズで遊んでばかりいないで本業?の音楽再生家(笑)として頑張ろう。 20cmフルレンジスピーカーを私が使って困っていたポイントは重低域ではなく、というか、そもそもたった20cmのスピーカーから28Hzなんかまともな再生は無理ときっぱりあきらめているので問題はそこではない。そのちょっと上。20歳代に経験した和室6畳間で感じたあのどうしようもないだらっとしたもやもやしたっていうかぶよぶよした中低域だった。 それが、何をいまさら、先月は気が付かなかったけれど、あちこち調整しているうちに200Hzから300Hzあたりがふやけていてまずいって決めつけてそこばかり上げ下げして悶々としていた。が、問題はまったく解決しなかった。 最近、ちょっと酔っ払ったときに、間違ってもっと低い周波数のポイントを知らずに動かしてある時点でさっとあのいやなやつとおさらばできたのだ。後日あらためて設定を見直すと最初いじってはいけないと決めたはずのポイントをガラッと変更していたことに気がついた。要は200Hzや300Hzあたりの問題ではなく45Hzを中心周波数にしてQを0.1とすることで私の場合は解決したのである。推論するに、パラメトリックイコライザーにしろグラフィックイコライザーにしろ重低域をどういじっても重低音を20cm口径のスピーカーからは出ない。コーン紙が律儀にぶんぶんと前後して頑張っていてもスピーカーから音としては出ない。と言っていい。問題は上の周波数である。気がついた! 45Hzを中心にQを0.1にして音として差が出てくるのは上の帯域だと。だから、もこもこっていうかぶよぶよした周波数帯域をちょうどうまい具合に調整してくれたのだ。と、思う。 仕事でも趣味でもいつも思う。問題の根本的解決は問題の周りをうろちょろしているうちは解決への糸口が見つからず、一旦問題から離れて全く違うことをすると💡!パッとひかるのだ。何かが。禿頭ではなく頭の中が光るのである。 添付写真はそういうことをいろいろやったあとの結果としての現状の一部です。3つのスピーカーの間はやはりバターワース特性で6dBで繋ぐと自然です。むかしから言われてるけど。(笑) 中年というかかつての少年老いやすく、オーディオなり難し。か。

Hexar 50mm f3.5 for Leica L mount lens.

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 松屋銀座8Fで2月21日まで開催される「第48回 世界の中古カメラ市」に今年も冷やかし半分で行ってみました。中古カメラ歴はもう30年くらいになるので、もういまさら興奮するようなものはないとたかを括ってました。3日目に覗いたら自分の年齢とほぼ同じ、小西六写真機工業株式会社(コニカ)が1955年(昭和30年)製造したドイツのライカ用レンズが綺麗な状態でお値段もまあ手頃なので手に入れることに。 この3群4枚構成のレンズは1902年にツァイスにいたパウル・ルドルフ博士が弟子とともに発明。「テッサー」っていう名前で登録。約20年後に特許がきれると各社一斉に同じタイプを製造スタート。それほどにこのシンプルなレンズは画期的な発明で、小型でありながら、正確無比、解像度も高かったかが窺えるってもんです。 ライカの素晴らしいところは各社がボディやレンズをライカ互換型として製造したことでこの「テッサー」型も色々な名称でライカ用に製造。ライカボディにとって選択肢の幅がめちゃめちゃ広くなったというのが素晴らしい。 テッサータイプの各社レンズだけでもきりがないほどで、50mm F3.5とか50mm F2.8というスペックのレンズは間違いなくテッサータイプ。 まだマウントアダプターが届いていないので撮影した画像を載せることはできませんが、外観を眺めて悦にいるっていうジジイ的趣味の範囲でにんまりしております。 1955年の広告みるとHexar 50mm F3.5は当時の価格で11,000円とあり、調べたら当時の大卒初任給とおなじでした。今初任給って25万円くらいなんでしょうけどね。

Are these visual data useful for music playback?

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 なんだかんだ、いじりすぎると接している音響が自分に相応しいのかそうでないのかがわからなくなります。GPS機能が停止して自分がどこにいるかわからない状態とでもいいましょうか。 そういうときは30年前から聴き続けている La Spagna という、かの長岡鉄男氏ご推薦のLPだったもののCD(SACD)盤が登場です。このLa SpagnaはLP二枚組で当初発売だったそうですが、最初は売れなかったんですかね?曲数減らして1枚ものになってそれを聴いてました。オリジナルの曲数に増えて、知らない曲も出てくるので楽しいです。知ってる曲の鳴り方であ、そうか!と気がつき手直し、また聴いて手直しの連続が10回以上。ちょっと疲れますが、いいバランスで聴きたい。そのたったひとつの欲求が自分をそうさせます。 昨日の段階のフルレンジ、ツィーター①、ツィーター②の周波数グラフを載せます。どれも同じ?ま、毎日若干変更してますので明日はこのようではありません。説明しようと思うんですが、ちょっと何言ってるかわからない系の文章になりますからやめときます。(笑) 調整後は1968年、ホロヴィッツがTV出演したときのアナログ録音3枚組+DVD1枚盤のリハーサル盤を最後に聴いて明日への調整準備にかかります。

What does the Speaker Management System mean in one's audio system ?

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 この機材は演奏会の現場とかスタジオで使用するようなシロモノなんでしょうけど、最初に我が家にやってきたときはなにをどうするものなのかすらよく分かっていなかった。 親友の懇切丁寧な指導のおかげで、様々なことができるんだ!とちょっと理解できた。 まだこの機材のできること全ては把握できていないが、飲み込めた部分は徹底的にいじって楽しんでいる。 これがなければ、今のというか、前のJBL装置すら使いこなせなかっただろう。 今これをどう使っているか。 ・チャネルデバイダー(左右3ウェイ) ・パラメトリックイコライザー(何ヶ所も周波数の設置が自在、ゲイン±15dB、Qの設置も自在) ・各スピーカーごとの能率差コントロール どんな機材も設計側の癖があるもので自分の使い方の癖に合わずに諦めることが多い。特にこういう多機能をコンパクトにって説明書読んでも次から次にわからないことが増える。 使ってる方々からのご指導が一番効果的に役にたつ。オーディオ全般に言えることだけれど。 写真数枚ちらっと載せますが、これを説明せよって言われてもどうしたもんだか。 最後に説明書。ちょっと何書いてるかわからない系。(笑)

Some experiments.

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 背面の壁からさらにスピーカーを遠ざけて見る。やりすぎかと思いきや、そんなことはない。周波数全域に渡って霧が晴れてくるのが見えるようだ。もっとも、床からどの程度スピーカーを上げて設置するかも関係ありありだけど。幸い、今の装置は3個のスピーカーがほぼリスニング時の耳の高さに集中している。これも大きいかもしれない。 アンドラーシュ・シフのベートーヴェンピアノソナタ曲集を聴き続けた昨晩はECMの特徴である楽器の明晰さだけでなくどの程度広い空間でどの程度の余韻を持って音が消えていくかまで計算されて録音されているかの何がしかを思い知るに至った。 部屋の大きさには限度があるので極端なことをするとリビングルームなのにリビングそのものが成り立たなくなるので壁からの距離も自ずと限度があるけれど。 ひとつの目安として背面から1mでスピーカーの前面が壁から1.3mというのが今回の実験で得た自分なりの結論。 しかし、ベートーヴェンはどの曲を聴いてもずしっと心の奥底に届くメッセージがあるんだね。60年かかってやっとわかってきたような。(笑)

Aaron Parks (born October 7, 1983) is an American jazz pianist.

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 Aaron Parks まだ39歳。Arborescence(2013) これは素晴らしい。特にECMに録音した作品が。 部屋がすかすかになった状況で1ヶ月かけて音響を再構築。そしてECMの作品群がやっと気に入った状態の音響で再現できるようになった。 最近はバーボンならぬテネシーウイスキーをロックで、寝る前のひとときにECMを聴くことが増えた。やっと自分流になりつつある。これも新しい一歩なのだ。

Long Ago and Far Away. Nov. 5, 2007 in Mannheim

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 ヘイデンとメルドー。息ぴったり。とても2007年の録音とは思えません。 版権の問題なのか、ずっとリリースされずにきましたが、ヘイデンのたいそうお気に入りの録音だったそうで、そういう愉悦感が漂います。 CDで購入。DACを真空管入力にすれば、ウイスキーのロックがダブルですすむ、すすむ。

Two tweeters on my full range speaker.

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 まあ、この際、見た目はどうのこうの言わないってことで。 2つのツィーターは両方ともほぼ20kHzからだら下がりにしてフルレンジユニットはツィーターとクロスすることなく鳴らし切っている。これが基本として落ち着いた。ただフルレンジユニットの能率は93dBなのでツィーターはかなり絞った音量に設定している。 何度も書いてるけどこのFOSTEXとJBLのツィーターは同じ音域で完全に鳴らす音色が異なる。なのでどっちも必要なのだ。例えば、ヴァイオリンなどの弦楽群とピアノ。これにはどちらも必須で、どちらかが欠けるともう全体のバランスはどこをどういじり倒しても理想には程遠い。 ま、うちだけの状況なので周囲にご迷惑かけずに済んでます。 写真は背面の壁から80cmの状態で撮影。左右はどうなのか。これももう少し内側に寄せたい気もしますがね。

The distance from the wall tells you something.

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気がついた。20cmのフルレンジすら感じるこのべたっと張り付く引きずるような低域、例えばワセリンを手に塗りつけたような感触っていうか。スピーカーを後ろの壁から80cm程度に離してみた。あら、すっきり。 これに気が付くまでの長く辛い作業が実は楽しいのだ。 いいバランスって満面の笑顔になったらなったでその喜びはほぼ瞬間で消える。 幸せは長続きしないのだ。だから苦悩の内側には楽しみが潜んでいる。 だからこの設定で困難であろう音源を敢えて探して苦悩に悶える。これこそが趣味なのかも。

ALTEC. It's Sound is one of the basics.

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 日頃全く忘れているけれど、記憶の底にその存在を示し、何かのきっかけでしっかり思い出させる深いサウンドの世界がALTECにはある。 旅先での2017年4月18日の夜。そこで音響的に調整しつくされたALTECがどういうものかの実例に接することができた。直線的デザインの折り目正しさ。折り目正しい厚みのあるサウンド。ひとつの規範としてのオーディオがそこに存在する。この上なく躍動的で人生肯定的、エネルギッシュな音楽に浸り尽くした。 あの夜、人生におけるオーディオの新たな1ページが開いた。それははっきり記憶に残る。

Starting point. The year 1972.

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 Googleを探してこの小さい写真を見つけた。なつかしい。 公立高校に受かったらステレオ買ってやる!中学時代に父から聞いたこの一言で俄然やる気がでた。そして高校受験で公立高校に受かって買ってもらった最初の原点ともいえるステレオが当時流行していた4チャンネルステレオ。Trio ST-6Jだった。リアスピーカーは置き場所がなくフロントスピーカーの上に乗せて聴いていたけれど。 このステレオでバッハからショスタコーヴィチまでLPレコードを買い求めては浴びるように聴いていた。高校2年生で下宿生活。部屋にテレビはなかったからFM放送が情報源で、あとはレコード三昧の毎日。これがなかったら今のように頻繁にクラシック音楽を聴く習慣は無かったかもしれない。

e-onkyo music and Audirvana Origin

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 ハイレゾ音源を最初に購入するまではデータが消えたら再購入しなければいけないのか?とかiMacと再生アプリのマッチングはどうなのか?といったようなわからないことだらけだった。 なので、あえてデータを失っても、また、自宅のPC環境で再生できなくてもいいように低価格の24/96 FLACデータを購入したのが2018年。Mac専用だったAudirvanaアプリを購入し、e-onkyo musicの会員にもなった。 24/96FLACは確かにハイレゾだなってわかる細やかさを持っているのは聴いてわかるけれど、データ量が多い。LPレコードの頃、レコードの重さで床が抜けるんじゃないかって心配したけれどハイレゾデータ特にDSDデータはHDD内の場所もとるし、バックアップどうしようって別の問題がどんどん出てくる。 MQA方式を知ったのは同じ頃。文系老人にはその仕組みは何度も読んだが、よくわからない。じゃ、ダウンロードして聴いてみよう。ってことでデータ量はCDと同じで再生環境さえ整えば自分の耳にとってアナログの次に馴染めるってことがわかった。 で、問題はMQAの再生環境。2020年までは自分が所有するDACはMQAをレンダラーとしての再生しかできなかった。これでハイレゾ?って最初は思った。どうやらフルデコード(かつてどこかで聞いた。CD-4方式のデコーダーだったか。ま、古い話で恐縮)しないとCDのデータの微細な領域に畳み込んだハイレゾデータは完全に再生できないらしい。で、DACに50万円ほど注ぎ込んだ。こいつなら真空管も入ってるし。 夢としてはレコードプレーヤーやRIAAイコライザーにお金を注ぎ込んで1/f(揺らぎ)をも感じる濃いアナログが聴きたいけれど、レコードも持ってないし、年金暮らしには手も足もでないので1986年頃まで再生していたアナログ環境を生涯の宝と思いだして最先端のハイレゾに邁進するのみなんだろうな。きっと。

Des expériences sont actuellement en cours.

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 低域のボコボコいう部分は大嫌いなので徹底的に追い込んだ。それでいてバスドラやベースの立体感をしっかり出す方向で実験が進行中。 フルレンジユニットと専用のこのバスレフボックスはちょうどの具合で適しているのか、ツィーターを2つ変形2ウェイとしてジャズを中心として再生しているが高域の抜け感がハイレゾECMをアナログっぽく鳴らして思わず笑顔になる。 iFi audioのDACは真空管回路を使用してしなやかさを加えている。かなりいい方向かも。