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8月, 2023の投稿を表示しています

Simon & Garfunkel's Greatest Hits

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 高校2年生。仙台で下宿生活になって、クラシック以外のLPレコードで最初に購入したのがこれ。ラジオでこのグループのサウンドに触れていいなって。いま、ハイレゾでこの懐かしいアルバムを聴く。曲の歌詞が自然に英語で出てくる。あの頃の不安極まりない毎日。そういうもやもやした自分の青春時代がこんなに鮮明に思い出されるとは。

patient referral document

 胸の痛みの原因は心臓ではなく、癌だった。専門病院へ紹介状を書いていただき、来週その病院を訪問することに。 今や、癌になるって驚くことではありません。日本人男性の2人に1人がかかる時代。 大切なのは精神は平静に保つこと。これに尽きるかと。

Cast iron stand for JBL 2405.

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 昨年の暮れにヤフオクでみつけた鋳鉄製のツィータースタンド。純正のスタンドのように2405と馴染んでます。装着に際してはスタンドとツィーターの間にリング状の緩衝材は使わないこと。それだけネジはきっちり締めてあります。音は木製スタンドは比較にならないほどソリッドで立ち上がりの急峻なこれぞJBL的ホーンツィーター。 ご使用に際しては注意書を熟読の上、用法に準拠してお使いください。 なんか、市販の薬みたい。(笑)

Keith Jarrett plays Carl Phillip Emanuel Bach

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 お蔵入りだったキース・ジャレットのカール・フィーリプ・エマーヌエル バッハ(バッハの最初の奥さんとの次男)のヴュルテンベルクソナタ集が発売になった。父を尊敬していながら、名付け親であったゲオルク・フィーリプ・テーレマンに近い和声の様式の曲が知られているけれど、つい最近作曲されたような錯覚にこのキース・ジャレットの演奏は感じます。 とても耳に馴染みの良いピアノであり、メロディーは親しみやすい。CPEバッハは活躍した当時は父の大バッハより有名だったそうで、曲の流れといい時代にふさわしい作風はそうであっただろうなって思わせます。柚香さんがふと「モーツァルトっぽいよね!」まさにそのご発言はとっても素敵で詩的なご指摘です。 明日の診察を前に心を落ち着かせるために最もふさわしい曲集です。

Medical treadmill in the hospital.

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 病院のトレッドミルは身体中にプラグがつけられ、脈拍、心電図をディスプレイに見ながら広範囲に板の傾斜と速度が変化させることができます。計測中何度も血圧も取られます。 できそうなので速足もやってみましょうと挑戦的な先生に煽られて脈拍120越えまで頑張ったというか逃げ場がなかったというか。 結果、心臓は弁の開閉に若干漏れがありますが、心電図の波形に動脈硬化の兆候は見られず、年齢相応にちゃんと働いてます。とのことで胸の痛みの原因は心臓以外ということ。で、明日、消化器内科の先生から判決が下ることになります。

Discontinued?

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 FOSTEXのサイトでみつけました。バスレフエンクロージャーの大型版(16cm, 20cm)サイズが掲載されていない。ディスコン?まだ市場に在庫があるでしょうから慌てなくても大丈夫かもしれませんが。 でも、ちょっとショックです。 ショックは心臓に悪い。モリコーネとヨーヨーマで癒しを。透明感がいい。チェロとモリコーネは辛口白ワインの世界です。

Pinot Gris in a special Zwiesel's handmade Chardonnay glass.

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 ドイツ、バイエルン州の最もオーストリアに近い都市ツヴィーゼル。グラスメーカー、ツヴィーゼル社は都市の名前で歴史も長いこと(創業1872年)で有名です。 東京のツヴィーゼル社ショールームで見たハンドメイドのシャルドネグラスはそのスタイルに魅せられて使ってますが、シャルドネよりピノ・グリに相応しいと個人的には信じております。なのでシャルドネにこのグラスを使うことはなく、ピノ・グリには毎回これが定番グラスです。ま、個人的嗜好です。 オレゴンのワイン品種は白はシャルドネ、赤はピノ・ノワールが有名ですが、最近はそのほかの品種に優れたワインが出てきて驚きます。例えばAcrobat WineryのPinot Grisですがとてもお気に入りのワインです。紅茶で例えると、シャルドネはダージリン。ピノ・グリは南インドの山岳地帯にあるニルギリです。あ、いっそうわからなくなりますね。(笑) 昨晩、FOSTEX中心のシステムでジャズを聴きながらいただくこのピノ・グリにはとても癒されております。

Mozart's Requiem. My best three.

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ヴォルフガング・アマデーウス・モーツアルト。なんだかんだ言ってもこの作曲家は天才です。レクヴィエム。そのラストの作品はその依頼者が謎で作曲に至る経緯から未完成で死までに至るミステリーで有名ですが、2022年録音、最新のサヴァール盤作品解説でそのあたりの史実が関係者間の書簡からあきらかになっていることを知りました。依頼者の名前も。作曲依頼の経緯も。妻のコンスタンツェが作品の完成にこだわったことも。そして誰に彼女が最初に作品の完成を依頼し、最終的に弟子のジェスマイヤーが3ヶ月という短い期間で完成させることができた経緯も。 そしてこのレクイエムの基本テーマはLUX AETERNA(永遠の光)であろうことを知りました。 さて、私が最初に聴いたレクイエムは1971ベーム・ウィーンフィル盤で、ベームが独唱者に30代の若い歌手を起用した点が特に印象に残っています。最初にいつ誰の演奏でその曲を聴いたか。という自分にとっての事実はその後の別の演奏をどう解釈し、捉えるかに無意識に大きく影響を与えます。最初に聴いた演奏に深く影響を受けている。これはどうにも変えられませんが事実です。ブルーノ・ワルターが第二次世界大戦後ウィーンに帰還できたというかウィーンがワルターを待っていたという方が本当でしょうが、1948年が最初ですが、今回聴いた1956年6月の実況録音盤は厳格で重厚さに溢れていて、とてもベーム盤とともに大切な宝となっています。 そしてサヴァール盤。これは現代のスマートな流れの演奏に一旦は聴こえます。が、研究者サヴァールの面目躍如というか最初に述べたレクイエム完成までに明らかにされた事実に目を向けた演奏解釈に至っていると痛感しました。これも私の大切なモーツアルトになっています。 ヨハン・ハインリヒ・ヴィルヘルム・ティッシュバイン(Johann Heinrich Wilhelm Tischbein )によるモーツアルトのポートレート。個人的に好きです。

Bach: Hohe Messe in h-Moll

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 プロテスタントのバッハが何故カトリックのミサ曲を。頼まれたんでしょうかねぇ。 わからないです。バッハといえば、マタイやヨハネの受難曲に軍配は上がりますが、ロ短調のミサ曲、いいですね。 それも1958年の録音はステレオ初期にも関わらず広がりも自然で、耳に心地よいです。ずっと西側では販売されずに幻の!っていう録音がいつの間にかSACDで発売されていた。これは買って聴いておくべきと思いました。 生まれた1950年代から40年間のクラシックは心にぴったりはまります。最新の録音でもいいものはいいんです。聴いてますから。

Mozart's Requiem recorded in 1991 and 2022. Both performed by Jordi Savall

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 1991年といえば、10年の会社勤務から解放されてフランス、ボルドーに留学というか自由にワインを楽しむ生活を謳歌していた時期。それから11年の2022年はまだ新型コロナで、8月は陽性になり10日間の自宅療養生活をしておりました。自分の過去ですらいろいろあって、この同じ指揮者が録音したモーツァルト・レクイエムを耳にすることに。 ジャケットの見開きには1991年当時と2022年の指揮者が同じポーズで写真撮られてますが、時の流れを一目で感じる瞬間でもあります。 比較して優劣を論じるののではなく時間の違いが見せる綾を慈しむ。そういうことにオーディオは貢献する。そう信じています。

Endoscopy and biopsy, yesterday. Computed Tomography this morning.

 6年以上まともな定期検診をサボったつけでしょうか。そのせいで、胸の痛みと喉のごろごろ感。なので、水曜の循環器内科に続いて消化器内科も昨日と今日受診しました。 昨日は内視鏡検査と検査後に知りましたが生検も。今朝はCT検査。どちらも月末30日までには結果がでます。 昨日の内視鏡検査はのどから行うほうがいいとのことで、喉にスプレーしごっくんを2回。麻酔らしき注射も。さ、始めま〜すって即爆睡状態で、看護師さんから「終わりました〜」の声がかかるまでまったく意識なし。ま、痛さ知らずの内視鏡検査でした。 今朝のCTは装置がCanon製で、変な安心感も。造影剤を入れずにまずスキャンし、造影剤を入れて(からだがちょっと火照る)2度目を実施。あっけなく完了。 人間、精神のみならず、肉体も健康でないと好きな趣味すらやってられないとう基本中の基本を忘れては痛い目にあう。そしてまた忘れて痛い目にあうを繰り返す。ほんとうに生きているありがたさを判ってないです。 過去振り返ると、病院の記憶って2歳か3歳の頃が最も古いでしょうか。生まれながら右目に外斜視があり、札幌で手術を受けたっていう遠い過去のぼんやりした記憶があります。次も眼科ですが、小学校低学年で、トラコーマにかかり、東京で目のぶつぶつを取る手術を左右両方でやったのは昨日のことのように覚えています。最近は飛蚊症になやまされているのとおそらく白内障が徐々に進んでいるのは認識しています。 ま、血圧もまあまあ正常で、糖尿なし、服用する薬も全くないのは幸せだと思います。とにもかくにも月末にここ数年の健康状態に判定が下ります。 来週月曜は循環器内科で心臓エコー検査。2回ほど病院通いがつづきます。

List of my favorite CD players in the past.

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 音楽を聴く媒体はほとんどダウンロードしたハイレゾデータに置き換わったとはいえ、まだまだCDプレーヤーの出番は多い。歴代のCDプレーヤーの中で際立って記憶に残っているものがある。 1 NEC CD-803 これは大きくCDの音の概念を変えた。ベールを剥がしたような先鋭さでびっくりした。1984年頃かな。 2 STUDER A730 これはそのスタイルの良さにことごとく魅了された。100万円近い価格でしたが、なんとか入手したいと頑張ればできるもので、潔く、堰を切ったように流れ出る音に大変満足した記憶がある。1989年頃に入手。 3 SONY SCD-1 SACDの最高峰プレーヤー。前述のSTUDER A730がCDデータを読み取れなくなることが頻発したのとSACDの音を聴いてみたくて購入。CDもしくはSACDをトレイに乗せてデータを読み込む時間が長く感じられそこだけ不満でしたが、それ以外はCDの音もデータを拾い尽くして再生している様子が感じられ好感度大だった。 4 Cambridge Audio CXC これはCDトランスポート。別途DACが必要ですが、アナログ回路がない分いい音で2017年購入してからCDはもっぱらこれで聴いています。DACは何回も代替わりがすすみましたがこの澄んだ素直な音は森の中の小川のせせらぎ、小鳥のさえずりっていうかゆらぎを感じる自然さが素敵です。 上記以外にSONY XA5400ESをSACD専用に2016年より使用中。ニュートラルかつ淡白な音でSACDから無理にハイレゾ感を出さないところがいい。これがあと何年使えるか。Jordi Savallの古楽を中心にSACDディスクはかなりの枚数に及ぶので次の機材はなににするか、あれこれ思案中です。

Recordings with very questionable equalization during recording.

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 昨晩、ワルターコロンビア交響楽団演奏のモーツァルトを聴いていて生じた疑問があります。 高域ずり上がりの録音であること。これはクラシックのみならず、例えばわかりやすい例としてジャズメッセンジャーズのモーニン。これも高域全体を極端にずり上げて録音されていると感じます。当時の再生装置ではこのくらい高域を持ち上げておかないとまともなバランスの再生音にならなかったんでしょうか。 ま、聴き手がどう思うかの問題ではありますが。ワルター・コロンビアの場合、我が家ではスピーカーマネジメントシステムのイコライザーを駆使してツィーター2つの高域をQは0.1でなだらかにレベルは-5dBと大幅に下げてバランスが良くなり、聴こえなかった楽器群が見えてきました。グラフィックイコライザーと異なりパラメトリックイコライザーのメリットは個々の周波数を調整するのではなく俯瞰的に音全体のバランスを自在に調整できるところです。この2種類のイコライザーはオーディオに必須のアイテムだと思っています。 30年以上前、ピュアオーディオが高級品の代名詞で、トーンコントロール回路なんてとんでもない、不要だ、っていう風潮でした。頭の中で考えるとそうかもしれませんが、各自にとって最大のオーディオ機材であるリスニングルームの周波数特性なんてまっすぐ理想形なわけがなく、音量によってもゴロゴロと変わるわけです。それがわかればイコライジングが必須で、機材を増やすのは悪でもなんでもないことであるのは見えてくると思うのです。 ま、個人的見解です。

Mozart's late symphonies. Böhm vs Walter

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 高校の音楽の授業でのこと、音楽の先生がふとしたことからオーケストラにおける弦楽器の弓の使い方っていう凝ったところで濃い話になった。当時最新盤に近かったモーツァルト後期交響曲集をベーム・ベルリンフィルとワルター・コロンビアシンフォニーを具体例に挙げて説明してくれました。ベーム・ベルリンはバイオリンの弓は弾き始めから最後まで楽器の上にあり、最後は楽器の上で止まりそのまま消える。けれどワルター・コロンビアは弦楽器の最後は楽器から解き放たれるので透明感が残り最後はスーッと消えていく。 この説明はいまだに忘れることができなくて、それを自分のオーディオで確かめるべくベーム・ベルリンのモーツアルト後期交響曲集と同じ頃の録音っていうかワルター最晩年のコロンビアで何回も比較し、聴き続けた。 そうだね。ってそう意識したときの納得具合も今でも思い出すことができる。 なので、ハイレゾでモーツァルトの両方をダウンロードして比べています。

Suspected angina on electrocardiogram. Inspection at a later date.

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 胸の痛みが続いていた。心の痛みではなく身体的に。5月頃からたまに痛みがあって少し吐き気が。声もかすれて出にくい状況も気になって近くの病院へ今日出向いた。受付で相談した結果、この病院では総合的な受付ができないので、循環器内科と念の為、消化器内科を受診することに。 循環器内科の先生は丁寧で、血液検査結果は中性脂肪がちょっと高いがあとは年齢にしては立派ですとのこと。心電図は静かに横になった状態と2段上がったり下がったりを3分間やった直後を比較してもらった。心臓に負荷がかかった状態では基準線が徐々に下がる傾向があり、冠動脈のどこかがちょっと細くなっている可能性があるかもしれないとのこと。消化器内科の先生からはとりあえず胃カメラで見ましょう!声が出にくいのは胃酸の逆流も考えられますとのこと。来週にまず胃カメラを。再来週はトレーニング台の上を走ってから心臓のエコーを。 どちらの先生も、高血圧も糖尿もなく服用している薬は皆無っていいですね。1日平均で5千歩以上歩いているのはなお結構。とおっしゃっていただいた。ま、十分な安心材料なのよね。 今までに同じように胸が押しつぶされるようなことなかったですか?と聞かれて、そういえば、8年位前、仕事中に胸がぎゅっと押しつぶされるように苦しくて吐き気が7〜8分続いたことが数回ありましたね。先生が即座に言う。あ、それって狭心症ですから。 あ、そのときはそういう自覚なかったんですが。そうだったんですか。 ということで来週は検査週間です。 ま、生きてます。(笑) 写真は花火撮影の教訓をもとにリビングテーブルに三脚立てて、絞りF9以上、シャッタースピード20秒以上、ISO感度100、手ブレ補正オフで撮影。キリッとしたいい感じになりますね。 今晩もいろいろ柚香さんとうちのシステムで聴きました。うちのシステムは柚香さん好きのピアノの世界観にお応えできるようになりました。 ま、 67年生きてればいろいろあります。酒がうまい今晩でした。

Current speaker system. Any genre of music can be played.

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 昨晩のリビングルーム写真。散らかり具合がマナマナしいけれど。3日ほど前から毎晩鳴らし込んでいる効果もあり、バロックからブルックナーまでいい感じ。ま、酒もすすむんですが。 親友もいいノリ具合でシステムを使い分けている様子。これが嬉しい。ちょっと聴きにいけないのが寂しいけれど。

Cembalo and JBL2405. Close friends each other.

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 1970年代初頭。高校2年生になって父が東京に転勤。仙台に残りたいと駄々を捏ねた挙句、仙台市五橋にある4畳半の個室で下宿開始。TVは不要。ステレオ装置とLPレコード盤があって、紅茶をポットでいただく天国のような生活が始まった。そのとき最初の頃に購入したチェンバロ(ハープシコード)のLPがこれ。アナログ録音のおかげでしょうか。めちゃめちゃ音が新鮮でした。 いまでもCD音源を保持して聴いています。 まずスカルラッティ。この人の父ちゃん(アレッサンドロ)がすごい。息子くん(ドメニコ)の方はバッハやヘンデルと同い年です。父ちゃんも息子くんも作曲家として名を馳せ、区別が面倒なので息子くんは名前を含めてドメニコ・スカルラッティって呼ばれますね。鍵盤の覇者っていうか、チェンバロの煌めきが飛び散り回る。冴え渡ったわざでこの音量の小さい鍵盤楽器が小宇宙のように部屋を駆け回ります。このあたりは同じチェンバロ曲であっても冷静なバッハ、分厚いハーモニーのヘンデルとちゃいます。 1970年代当初、最初の装置はツィーターがコーン型でグジュグジュ感満載でしたが、10年後PIONEER S-955のリボンツィーターがめちゃめちゃトランジェントのいい音で鳴らし、小宇宙が銀河くらいに広くなった。でも、リボンツィーターってサラサラしてるけど存在感がちょっと希薄で薄命の美女的な印象でした。そしてまた10年後のTannoy Canterbury 15キラキラ感はデュアルコンセントリックからもしっかり出ていましたが、弦楽器の魅力にチェンバロが今ひとつ冴えない。 そして2001年以降、JBL 2405の登場。このツィーターは一生の伴侶かっていうくらい。音がぶれない。10,000Hzから上の高音域が明確な映像を携えて耳に迫る。この圧倒的な世界を知ってしまったら他のツィーターは出番がない。あ、FOSTEX T900Aはのぞいて。(笑) このアルバム、最初の音が出た瞬間に50年前の下宿住まいの頃、未来への不安を感じたあのときのこころもとない自分を思い出すのです。

Klingende Geographie: Georg Philipp Telemann

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 テーレマンは存命の頃から大変ひっぱりだこの作曲家だったそうです。わかりやすい曲調を耳にするだけで納得です。鳴り響く地理?ってたいそうな題名ですが楽しめる曲ばかりなのでオーディオシステムのウォームアップに最適です。っていうとテーレマンに怒られますが。

Joyful Seclusion!

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 現在の自分は隠居に近いけれど、隠遁生活はではない。隠遁生活はそもそもできないと自信を持って言うことができる。 隠遁、つまり、忙しい世の中から隠れて遁走し、田舎でひっそり生活する。 東京の都心に住む私としては都会から離れることがまずもって無理難題。隠れて暮らすことも然り。何故友人環境から引っ込むように田舎に移る必要があるのか。そして難題は田舎です。例えば、周囲5kmにコンビニがない、車が必要だとか。あちこちで熊も猪にもそして最近は猿にも出くわすかも。そんな田舎暮らしはいまの私には耐えられそうにない。生きていけないかも。 そんな隠遁生活を楽しむなんて「ちょっと何いってるかわからない。」でも9月2日から六本木一丁目の泉屋博古館・東京に出向いて「参考までに」文人たちの心構えを見ておくことは必要なことかもしれません。ラテン語が発祥のliteratiは文学通、文人、知識人ということで、まず書物の友であることが肝要ですが、読んでないし。そんなに。そんな人物がmindfulness:心構えなんてまぁ、無理ですね。きっと。

All symphony concert in my living room yesterday.

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 昨晩は柚香さんお手製ビーフハンバーグでルーマニアのコスパ最高で味わいもいいピノ・ノワール。バックグラウンドでゲオルク・フィーリプ・テーレマンの管弦楽曲を静かに鳴らしていたのでウォームアップが完璧。 なので食後はエアコンの温度をさらに下げてクラシックタイム。ブルックナーの交響曲第2番からスタート。1990年代の朝比奈隆さん指揮、大阪フィルハーモニーはこれが日本のオーケストラかっていうほど雄大な演奏で曲のスタイルも穏やかに盛り上がりぐっと手応えを感じます。 ブルックナーの交響曲の中では後半の第5番以降をよく聴くんですが、個人的に最高峰はなんといっても未完成に終わった第9番です。カール・シューリヒトとウィーンフィルは完璧な構成。FOSTEXの20cmフルレンジがやっと本領発揮の域に入ってきたと意識。ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団の第9番は人生最初に聴いた演奏なので心の底に沁み渡ります。ティーレマン指揮シュターツカペッレ・ドレースデンの交響曲第8番は旧東側というよりドイツ伝統の東欧的解釈とオーケストラ全体の響きの透明感にちょっと鳥肌が。 つぎはブラームスの交響曲第1番。カール・ベーム指揮ベルリンフィルは1950年代最後のステレオ録音ですが若々しいベームのエネルギッシュな解釈がベルリンフィルを縦横無尽に駆動している感が素晴らしいです。同時期にはベートーヴェン交響曲第3番や第7番もあり圧巻です。 ルドルフ・ケンペとミュンヒェンフィルのブラームスも印象が全く異なり、ハンブルク生まれのブラームスを南ドイツのオーケストラがまったく印象の異なるブラームス像を捉えています。 最後、ベートーヴェンのミサソレムニスをバーンスタイン盤で。第2曲グロリア!第3曲クレド!!昨晩最後にふさわしくベートーヴェン節炸裂の場面展開にエネルギーをもらったのでした。 寝酒はバカルディでモヒートを。

Pure Malt Taketsuru 17 years old.

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 まだ現役勤務時代の2014年、当時はまだふんだんにウイスキー原酒があったから普通のお値段でピュアモルト竹鶴17年を買い求めることができた。少しづついただいて、だいぶ減ってきた。少なくなると酸化が進み香りがかなり劣化するので、もうしまっておかずに飲んでみようとストレートで先日の夜にいただいた。全く劣化の兆しのないピュアモルトはまだ保管しておいて損はない。という結論に達しました。 新しくピュアモルト竹鶴17年を買うにはもっと待たないとこういう複雑で馥郁たる香りには出会いないような気がする。ブラックニッカディープブレンドは原酒が少ない現在の状況を表している。新樽をつかうのでバニラ香が強い。けれども、ブレンダー陣がベストを尽くしていて、けして悪くはない。ニッカは30年前に勤務した会社だからその原酒の味はいろいろな場面で覚えている。7年前、定年退職したときには原酒が枯渇寸前で、いまもそれほど熟成した原酒は少ないだろうけれど、かなり状況は良くなってきている。3年後くらいには17年ものが飲めるとうれしいんですが。

Heinrich Schütz (1585 - 1672)

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 ハインリヒ・シュッツはドイツの作曲家。バッハやヘンデルが生まれた1685年のちょうど100年前に生まれたドイツ音楽の父って呼ばれているけれど、高校時代に下宿で聴いたドレスデン聖十字架合唱団によるシュッツの宗教音楽にめちゃめちゃ痺れて以来この1966年録音が今年SACD用にリマスターされたとタワーレコードのサイトで見て即刻入手した。今月末までには同合唱団のバッハ:クリスマスオラトリオやモンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈りの2つを予約した。 このドレスデン聖十字架合唱団はボーイソプラノを起用し、祈るような清らかさ。のちにヘンデルのメサイアでホグウッドの演奏に出会うけれどその元になった演奏かもしれない。

Dream Box: Pat Metheny

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 親友のサイトを見て急に欲しくなった。業界用語でBOXとは文字通り表、裏、側板を使った箱型のギターだそうで、エレキギターよりクラシックギターの方がイメージしやすい。 大人向けの安らぎのギター。無駄な要素をそぎ落として、そう、ワインでいうと1990年代終わりのシャルドネ。この安らぎはちょっと前に幕張で飲んだマグナムサイズ。 データはFLAC 24/96でダウンロード。最初はDACでDSD変換して余裕たっぷり浸っていたけれど、部屋の環境が暑いせいかiMacが悲鳴をあげ音飛びがする。PCM設定に戻し、Macの負荷を低減させたら音飛びは消えた。 アルバムとして意図的に録音したものではなくて自分でも録音を忘れていたほどの曲集らしい。どおりでなんとかまとめ上げるぞっていうバイアス感が少ないように聴こえる。