Bruckner and Thielemann.

 2000年頃、NHKホールでティーレマンのブルックナー交響曲第5番の演奏を生で聴いた。

ブルックナーの5番といえば、私にはルドルフ・ケンぺ、ミュンヒェンフィルの1976年頃の演奏が第一に来る。分厚いけれど神々しい自然な流れ。宇宙が鳴動するって宇野功芳さんは書いた。それが自分の部屋で響いた。

で、ティーレマン。この指揮者は素晴らしい。と思っている。だからティーレマンの最新のブルックナーをことごとくネットからダウンロードして聴いている。2,3,4,5以外に最後の8,9番をゲットした。

ブルックナーの交響曲は第8番にとどめを指す。それには大賛成するけれど。けれど、なんですよね。65歳を過ぎてからは最後の交響曲第9番に心をえぐられる。未完成だけれどアダージョの第3楽章でもう完結している。ラストこそ宇宙の鳴動だとそう思うようになった。

そう思うきっかけは高校時代に最初に聴いたブルーノ・ワルター コロンビア交響楽団によるこの曲だった。これはいつ聴いても涙がこぼれる。










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