Recordings with very questionable equalization during recording.

 昨晩、ワルターコロンビア交響楽団演奏のモーツァルトを聴いていて生じた疑問があります。

高域ずり上がりの録音であること。これはクラシックのみならず、例えばわかりやすい例としてジャズメッセンジャーズのモーニン。これも高域全体を極端にずり上げて録音されていると感じます。当時の再生装置ではこのくらい高域を持ち上げておかないとまともなバランスの再生音にならなかったんでしょうか。

ま、聴き手がどう思うかの問題ではありますが。ワルター・コロンビアの場合、我が家ではスピーカーマネジメントシステムのイコライザーを駆使してツィーター2つの高域をQは0.1でなだらかにレベルは-5dBと大幅に下げてバランスが良くなり、聴こえなかった楽器群が見えてきました。グラフィックイコライザーと異なりパラメトリックイコライザーのメリットは個々の周波数を調整するのではなく俯瞰的に音全体のバランスを自在に調整できるところです。この2種類のイコライザーはオーディオに必須のアイテムだと思っています。

30年以上前、ピュアオーディオが高級品の代名詞で、トーンコントロール回路なんてとんでもない、不要だ、っていう風潮でした。頭の中で考えるとそうかもしれませんが、各自にとって最大のオーディオ機材であるリスニングルームの周波数特性なんてまっすぐ理想形なわけがなく、音量によってもゴロゴロと変わるわけです。それがわかればイコライジングが必須で、機材を増やすのは悪でもなんでもないことであるのは見えてくると思うのです。

ま、個人的見解です。






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