The existence between ruins and remains.


 前回のブログの状態でほぼ現在の音楽再生システムの設定が確定したと言っていいかもしれません。あとはスピーカーごとのゲインを上げ下げしたり、スピーカーマネジメントシステムのパラメトリックイコライザー上で3.31kHzでQ設定を0.1にしてゲインを上げ下げすることでブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団からほぼECM、ECM new seriesまでをあまり大きく設定をいじり回すことなしに再生ができるようになりました。

JBL E130が遺産としてこの場所に残した狭い場所に押し込み、本来あるべき音量は出せない状況下でそれでも厚みのあるけれど動きがダイナミックで部屋全体の空気をJBL色に染める印象から、今はスピーカー全体が健康的で広々とした空間の中で各音源間の精緻な綾の違いをいとも軽々しく再生してくれるメリットを目の当たりにするような別世界を構築しています。

ECMのWolfert Brederodeが室内楽とともに演奏するRuins and RemainsはとてもECMだと思わせる空間の透明感に弦楽が渋さをちょっと足して、部分的に侘び寂びを感じてどきっとすることもあるとてもいい作品だと思い、ついつい聴き込んでしまうそんな1枚となりました。

音楽を聴かないときは後ろの壁側に置いてますが、聴く時は壁から1.1mは離して音の分離と生々しさを発揮させています。

あとは、DACですが、真空管とソリッドステートの良さを加えた設定がベストで真空管の良さはもっと評価されるべきと思います。DACでちょっと気になって導入するか検討すべきと考えているものが、マスタークロックジェネレーター。まだまだ研究すべきポイントだと思います。


コメント

  1. いい感じになってきましたね。これだけスピーカーの周りに空間があると、ECMに求められる広大な音場もしっかり再現されているはず、と音が聞こえてきそうです。イコライジングで3kHzあたりは、もうキモ中のキモ(笑)。時に大胆にカットして、人間の耳の特性を相殺して自然な響きを取り戻す、一人でも多くの音楽愛好家にわかって欲しいですよねぇ……

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