Some experiments.

 背面の壁からさらにスピーカーを遠ざけて見る。やりすぎかと思いきや、そんなことはない。周波数全域に渡って霧が晴れてくるのが見えるようだ。もっとも、床からどの程度スピーカーを上げて設置するかも関係ありありだけど。幸い、今の装置は3個のスピーカーがほぼリスニング時の耳の高さに集中している。これも大きいかもしれない。

アンドラーシュ・シフのベートーヴェンピアノソナタ曲集を聴き続けた昨晩はECMの特徴である楽器の明晰さだけでなくどの程度広い空間でどの程度の余韻を持って音が消えていくかまで計算されて録音されているかの何がしかを思い知るに至った。

部屋の大きさには限度があるので極端なことをするとリビングルームなのにリビングそのものが成り立たなくなるので壁からの距離も自ずと限度があるけれど。

ひとつの目安として背面から1mでスピーカーの前面が壁から1.3mというのが今回の実験で得た自分なりの結論。

しかし、ベートーヴェンはどの曲を聴いてもずしっと心の奥底に届くメッセージがあるんだね。60年かかってやっとわかってきたような。(笑)




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