J.S. Bach Instrumental-Werke

バッハの器楽曲。 

若い頃、バッハは苦手の代表でした。無伴奏ソナタとかが代表例。むしろブランデンブルクコンチェルトやチェンバロ(ハープシコード)のBPM(拍子)が速い曲が好きでした。

いま、がん患者になったっていうことや、高齢者になりオーディオで大音量で聴かなくなったこともありで、クラシックでいうと大編成のオーケストラより、室内楽や器楽単独の曲を好むようになりました。

それでも、バッハの器楽曲はなかなか心に入ってこなくて、どうすれば自分から聴きたい曲になるだろうかと漠然と思っていました。

バッハの器楽曲を聴くきっかけは、突然ですが、フランスの探偵もののTVドラマ「アストリッドとラファエル」でした。主人公のひとりアストリッドは自閉症ですが、バッハとパズル大好きで、論理的思考とずば抜けた記憶力で難問を解決していきますが、解決までの過程でしばしばバッハの曲が流れます。ドラマの進行とバッハの曲の流れがシンクロしていて、思考するときや学ぶときに特に優れた音楽がバッハだと気がつきました。

いま、このブログを書いている最中に、バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータをミルシテインの演奏で聴いています。BPMが60~80と脈拍に近い音楽は落ち着いて何かに集中するのに相応しいのだと思います。

昨年初頭にオーディオのスピーカーを小型化して日頃よく耳にする音楽のジャンルがかなり変わり、小編成のクラシックやジャズが相当な頻度に上がりました。こういうオーディオ環境や自分の病気がもたらした精神的な変化がバッハを身近な存在にしてくれたのかと、振り返るとそう思います。

親友とオーディオ三昧で語り合うところにあまりバッハはなかったけれど、彼のブログにはバッハも当然ながら登場しており、一緒にオーディオ談義していたときにバッハについてもっと話し合っておけばよかったかなと反省もしています。




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