次の装置をどうするか。その前に今手持ちのスピーカーでできる限りのことをやろう。 使うのはM's speaker systemである。直径20cm 長さ40cmの完全手作り円筒形で蓋や底辺に相当する部分に10cmのフォステクス製ユニットが装着されている。フルレンジなのでネットワーク回路はない。これをワイングラスキャビネットの上に設置した。床から2m以上ある。 このスピーカーは円筒形であるから放射音として部屋全体に鳴らす。2008年頃に購入してほぼ放置プレイ状態だった。柚香さんが「お太鼓ちゃん」と呼ぶこのスピーカーはメインシステムの横でたまに引っ張り出される可哀想な子だった。14年後、メインとして熱い視線を浴びている。天井に近い、音響について何も考慮されていない(はずの)キャビネットの上でどういう鳴り方をするのか。まず和室6畳などで経験するブーミーな低音に気が付く。 そういう時はシンプルなパラメトリックイコライザーが隔靴掻痒状態を一気解決状態に持っていってくれる。自己流ではあるが「4kHzを中心に上下倍数の耳につく音理論」というのがあって4kHz,8kHz下は2kHz, 1kHz, 500Hz,250Hz,125Hzと調整ポイントが見える。だいたいの補正ができたらあとの微調整はなんといってもグラフィックイコライザーの登場である。 この2つの調整方式がまったく異なるイコライザーは音楽とオーディオを愛好する方々には必須アイテムであることは長年に渡って親友が口を酸っぱくして述べているとおりである。 さて、来年はメインのシステムとして、①まずお金をなるべくかけない②バスレフのブックシェルフをつかう。③フルレンジユニットの口径は16cm~20cmとする。を基本方針として考えていこうと画策している。アンプや調整機材は現用をそのまま使うことにした。 ま、年齢相応に断捨離傾向を考えつつ、自然に音楽を楽しむ方法を見出したい。自分なりに。