投稿

3月, 2025の投稿を表示しています

Aristocrats are unfortunate beings, I think.

イメージ
 ベルサイユ宮殿で録音されているこのCDシリーズはフランス革命前後の貴族たちの生活を音楽で聴くという面ではいろいろ示唆に富んでいると思うんです。たとえば、昨日、今日と聴いているアルトワ侯(のちのフランス国王、シャルル10世)の結婚式が1773年に挙行されたんですが、このときの音楽だけでも大オーケストラ音楽で、宴会そのものっていう壮大な世界になっています。このシャルル10世は国民無視の贅沢三昧かつ女たらしで結局干されたフランスの最後の王様で、フランス革命後に王政復古を叫び、結局また7月革命を招く。お世辞にも褒められた存在ではないと個人的には思います。それでも、残された音楽は故人の出来事から離れて、文化遺産のひとつとして今また私のオーディオ機器を活躍させているんです。フォステクスの2WAYで、ちょっとボリウムあげて聴いています。

Pure FOSTEX"s system without JBL tweeter sounds better than before.

イメージ
 お久しぶりのオーディオネタです。 先程までメインスピーカーであるFOSTEXフルレンジの20cm(FF225WK)とオリジナルのエンクロージャーの上にJBL( 2405H )とFOSTEX( T900A )のツィーターが乗っていましたが、JBLの結線が外れたのをきっかけに、純粋にFOSTEXだけのサウンドを聴いてみようと思い立ち、JBL2405Hを外してみました。 上に乗るツィーターは一つの方が見た目がいいです。って、あたりまえですが。笑 ECMのここ数年発売のアルバムやティーレマン指揮ウィーンフィルのブルックナーを聴いて改めてシングルブランドが見せるサウンドの一貫性に惚れ惚れしている自分に気がつきます。 JBL2405Hと心中してもいいくらいのあのJBL贔屓はどこへやら。がんを患ってJBLを受け止めるパワーが自分にはもうなくなったのかもしれませんし、こういう変化は年を重ねた結果というか、病気による身体的バランスの激変によるものか。慣らしている音量はどんどん下がる傾向ですが、見通しが良くなる効果もある。behringer社スピーカーマネジメントの使い方がすこしはマシになったおかげもあるんでしょうかね。 こんな感想を親友が読んだら、どんなコメントが返ってくるか。「え?、ツィーターはJBLに戻してくださいよ。」っていわれるかも。笑

Is numerical superiority important?

イメージ
 1億。お金でも、センサーの画素数でも。魅力的ですね。笑 死ぬ前に一度は一億円を手にしてみたいし、1億画素のデジカメを使ってみたい。チャンスがあればですが、なければないでも構わないです。 デジタルカメラでいうと、個人的に4千万画素くらいあればもうそれ以上は自分の眼の解像度が追いつかないから不要だと思っています。 でもね。そうは言っても。気になる。気にするけれど、持論で言えば今の6千万画素でまったく不満なし。新しいものはオーディオでもそうなんですが、一度見ると欲しいって。まだまだ煩悩の塊。笑

Usus magister est optimus.

イメージ
 Experience is the best teacher.っていうことで、カメラ中古市で手に入れた旧東ドイツ製のレンズに手持ちのレンズフードを使ってみたところ四隅が「けられ」が。四隅にフードの影が映るのはよろしくない。なので、フードの口径を最大までに広げて「けられ」がなくなりすっきりさせました。これは、自分が自分の行いに対するけじめとでもいうか。オーディオでもこういうことはよくあります。心の中の清潔感をいかに維持するか。言い換えれば、どこまで納得のいく状態で趣味に対峙しているか。引っかかる問題は即解決したい。ま、趣味のドツボはこんなところに転がっているのも事実なんですがねぇ。

PENTACON auto 1.8/50 MULTI COATING.Ein Objektiv der ostdeutschen Firma Pentacon, circa 1975.

イメージ
 東西ドイツ再統一前、旧東側のカメラレンズは謎の存在です。ペンタコンという人民公社も旧東ドイツ側のカール・ツァイスと関係がありそうです。いま、中古カメラの店先で格安に入手できて、その性能はあなどれないなっていうのが感想です。 今年(2025年)2月末から銀座のデパートで開催された「中古カメラ市」で、PENTACON auto 1.8/50 MULTI COATING ( M42スクリューマウント ) というレンズを入手しました。33センチまで対象に寄れるのでちょっとしたスナップ写真からマクロ撮影もどきまでカバーして重宝しています。絞りをF8くらいまで絞ればきっちりとしていながらも最近のつまらないまじめなレンズとは異なる味があっていいんです。5千円〜9千円程度で買える古いレンズで、カビ・汚れの少ない個体は使って面白い存在です。高齢になった自分の趣味にぴったり。