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10月, 2024の投稿を表示しています

Remembering Tomorrow

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 1996年発売。Steve KuhnのRemembering Tomorrowはタイトルの解釈がむずかしい。「明日を思い出す」まだ来てもいない明日を思い出すとは?ま、難しく考えずに素直になりたいです。 で、聴き出すと、聴き惚れるんです。ピアノはもちろん聴き惚れる対象ですが、ドラムス。これです。これを聴くために音量は上げないとだめです。そうすると、ドラムスの動きが見えるんです。そのくらいインパクトがあります。ベースも泣かせるんですが。全部いい。笑 ジャズとかって決めつけないで、何も考えずにっていうか、座禅の感じで待ち構えずに聴く。 親友が大好きだったフルレンジユニットにコンデンサー1個で低域をカットしたツィーターを乗せたシンプルなスピーカーで聴くのにこれほどうってつけのアルバムはない。って断言してしまいそうです。 (KONICA HEXANON AR 50mm F1.7絞り開放にて撮影。)

The latest remastered Brahms Piano Concerto No.2 played by Backhaus and Böhm.

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 タワーレコードからこの10月30日に1967年録音の大好きなバックハウスのブラームス ピアノ協奏曲第2番のSACDがリリースされます。すでにこの名演奏は何回もリマスターされて発売されています。こんどのは2024年の最新リマスターで、モーツァルトやピアノだけの曲も追加した2枚組で発売されるということです。 この演奏でブラームスのピアノ協奏曲第2番を知った私としては、ベストの音質って言われると欲しくなります。しかし、アナログのオリジナルテープは年々劣化していくでしょうから、どの程度いいものなのかは実際に自宅装置で聴いてみないことにはわかりません。 ご購入を!っていう誘い込みの巧妙さは昨今のあぶない事件を思わせるけれど。結局は買うんでしょうねぇ。人ごとのようにいうしかないです。笑

Tsukiji, Ginza and Marunouchi

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 食道がん手術後9ヶ月。今日は病院で血液検査と主治医の診察があり、なんとかなっていることを確認できました。来年1月末にCT検査、内視鏡検査が控えています。病院の最上階食道でパスタランチを食べ、病院を出て築地から銀座、そして丸の内へとオールドレンズ(KONICA HEXANON AR 50mm F1.7)でカメラ散歩を。8千歩は歩けました。今日持参のレンズは発売年が1971年!私がまだ中学3年生の頃のレンズです。それでこの味わい。最新設計の大三元ズームレンズになんでも求めるのではなく、単焦点レンズ1本だけカメラに装着して、自分が歩き回って風景を切り取るっていうこの不便さをむしろ楽しむほうが、楽しいと個人的に思っております。歩き回れるうちはこういうオールドレンズの楽しみかたに存分に浸りたいです。

KONICA HEXANON AR Lenses Lover, now.

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 個人的にいま、フィルム時代の一眼レフ用単焦点レンズ沼にどっぷりはまっております。 この9月、銀座松屋で開催された「中古カメラ市」でみつけたYashika/CONTAXやキヤノンEFマウント用のCarl ZEISS レンズ群(マニュアルフォーカス)にまず足元をすくわれました。笑 そしてノリで購入したものの、カビ、ホコリなどがちょっと気になったレンズは馴染みの中古カメラ専門店で売却させていただきました。そのとき、そのお店にコニカの一眼レフ時代のHexanon ARレンズが数種類置いてあり、レンズもかなりきれいなので差額でお安く買えるってことで入手。SONYα用マウントアダプターもいま、格安で入手できますし。 世にいう「名玉ヘキサノン」ここにあり。マクロ55mm F3.5 は3群4枚構成。28mm F3.5はちょっと暗いけれど7群7枚構成。これらはカビも埃もほぼなく、スカッとクリア。広角レンズとマクロレンズがあれば、あとは標準レンズが欲しいけれど、軽いし、持ち歩いて写真撮るには十分。 フィルム時代、KONICA HEXANONは気になりつつも他社レンズにどっぷり浸っていたんですが、70歳が近いこのごろは若かりし頃、使っていなかったブランドを半分懐かしがって使うことにしました。 まあ、終活の一環としてかなり楽しいのであります。まだ作例がほぼないのが泣きどころ。

One year since the death of my close friend

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 去年の10月15日も東京は天気が良かったと思います。 あの日、ワン・クールめの抗がん剤点滴治療が終わった夕方、親友はこの世を去りました。彼の死を知ったのは翌日になってからでした。あれから1年。お互いのオーディオを前にして語り合ったこと、ワインのこと、クルマのこと、カメラのことなどさまざまなことが夢にも出て、音楽を聴きながら思い出に浸った時間もありました。 今日はお互いのオーディオチェックで必須だったホグウッドのメサイヤを中心に存分に一緒に聴いた音楽に浸る予定です。

The last email from my best friend who called me a comrade.

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 ちょうど1年前の今日。2023年10月13日正午すぎ。親友からの最後のメールが届いた。 文面の末尾はこうでした。  戦友として残された時間をよろしくお願いします。 親友から戦友に格上げしてもらったけれど、ずっしり重い表現。もう長くないと悟っていたからこそのことば。42年間にわたる付き合い。その最後だけれど、これ以上凝縮した表現はない。そう感じます。 あれからもう1年経過。食道がんの経過が悪くならない限り、いつかは墓前で語り合いたい。 写真は2017年11月25日 最後に訪問した親友宅にて撮影 CDの散らかり具合が彼らしい。

The attention to detail in audio can be seen in some photos.

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 レンズの絞り値を開けたり閉めたりで焦点が合う範囲ががらりと変わります。焦点のあったところを撮影者はしっかり見ているのはわかりますし、他をボカす必要も。 この見方はオーディオにもつながっていると思います。克明に音全体を聴くオーディオ探求者的なアプローチ。親友はどちらかと言えばこういうタイプだったと思います。私は聴きたいポイントを際立たせることが好みで、やたら全部見えるような聴き方はしません。なので、レンズでいうと解放絞り(F1.8レンズならF1.8)が好きで、絞ってもF2.8あたり。なのでズームレンズより単焦点の明るいレンズが好きなんでしょうね。手前から無限大の遠いところまできっちり焦点を合わせたい。そういうオーディオのアプローチってとても良くわかるんです。若い頃の自分がそうでしたから。もやもやしたところが嫌いで、かっちりというか、4分しか茹でてないスパゲッテイ的っていうか。JBL 2405っていうツィーターにこだわったのもその視点からです。 もう70歳をすぐ先に見る年齢になって、全体を俯瞰してこの曲はこの部分に焦点を当てて聴きたい。そういう自由度が持てるようになりました。純粋なオーディオではないとわかっていますが、どのように音楽に向き合おうがその人の勝手だと思います。好き勝手ができる幸せに浸りたいです。 キーシン17歳の誕生日がすぐっていう1988年のサントリーホール。今週発売されたばかりのSACDでこの演奏を聴きました。もうこのピアニストは天才としか形容できません。この解釈、演奏、心のゆとり、そして大胆さ。恐れ入りました!

Ich habe vorher schon Leica verwendet, aber ich glaube, Zeiss passt am besten zu mir.

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 ライカは一生で一回は使おう。そう決めて、最初の会社(カメラ会社)を依願退職した1990年に退職金使ってLeica M6TTL, Sumicron 50mm F2 とSumicron 35mm F2を大人買いしました。親友がそれを見て、「いいなぁ、ライカ」って。すぐさま、同じくLeica M6 TTLにELMARIT 24mm F2.8 ASPH.っていうLeicaにしては珍しい24mmレンズを買い求めたのには驚きました。 ライカのレンズの中では、いかにも秀才っていうかシャープでキレのよいSumicron 35mm F2 ASPH.がお気に入りでした。この本を読むまでは。笑 平成13年(2001年)、たまたま書店で手にしたこのムック本が、ライカばかり使わないでコンタックスにしませんか?って言ってる。そしてツアイスとその子会社ツアイス・イコンについて勉強。ライカの特許を避けて35ミリ判カメラにつぎ込んだエネルギーの凄まじさに圧倒されてContax IIa のSonnar 50mm f1.5付の中古を買って虜になったことからコンタックス好きに転向したんです。ドイツ製の戦前Contaxから一眼レフContarexや旧東ドイツの一眼レフまで。日本で復活したコンタックスはヤシカ・京セラのCONTAXで、RTS一眼レフシリーズ、レンジファインダーGシリーズ、中判645シリーズと使いデジカメ以降になってからもZEISSのレンズが製品群に入っているSONYに落ち着くことになります。 今、ボディはSONYですが、マウントアダプターを介在させて往年のCarl ZEISSから昨今のBatisレンズで遊んでおります。一部、CanonやSONYの純正レンズは手元にあるのはご愛嬌でして。 かつて親友が所有したLeica M6 は「手に負えないからフィルムでまだ撮影する人に」っていうことでずっと私の手元にありました。数年前に現金化してくれと頼まれ、親友に送金しましたが。こうしてみると懐かしさもあって、Leicaもいいな。笑 親友のかつてのLeica M6 TTL & ELMARIT 24mm F2.8 ASPH.