Carl Zeiss lenses for CONTAX RTS System in 1975.

 リッチなカメラオタクが選ぶレンズはMTF曲線、歪曲収差や解像度などを調べて完璧なまでの性能のレンズをお財布の限度ギリギリにはたいて入手します。そしてその大金叩いた高額ズームレンズ(特に大三元っていうやつ)を誇らしげにカメラに装着して、自分でもいいんだかどうなんだか判断しかねる写真を撮りまくって満足する。(個人的感想です、あくまでも。高いレンズが買えないヒガみも入ってるかも。)自分もそうでしたから。MTF曲線をプロの解説聞きながら、まったく理解してないのに、さもわかったふりしてましたし、大きく、重いけど、明るい(F.2.8)標準ズームを見せびらかしながらしょうもない写真を撮りまくって自画自賛してました。笑

年取って重たい機材に負けて、自分の身の丈にあったもので写真撮ろう。そうなると、ズームレンズはターゲットから消えて、軽い、明るい、単焦点レンズを2本程度持ち歩く。それで十分だと悟るわけです。それも、新品ではなく程度はいいと勝手に自分で思い込む中古レンズを探し回って買い込んだものを。

いま、そういうノリで楽しい毎日を過ごしてます。1975年発売のY/C Distagon 2.8/25 T* AEG(旧西ドイツ製、一応)の安い中古(鏡筒の一部にぶつけた傷があり、フィルターつけるとギシギシするやつ。笑)を中古カメラ市でみつけました。設計が古いっていうのは個性の極みって捉えればいい。樽型の歪曲収差はあるし、解像度もいまいちだし、レンズもうっすら曇ってるようにも見えるし、周辺部は暗いって。そんなやつですが、かわいいんです。優等生ではなかった自分がカメラ機材だけ優等生使っていい写真撮れるかって、撮れません。笑

個性の極みレンズで劣等生だった自分の個性を際立たせる。これです。あの頃は高価で買えなかったけど、いまは手にして、それなりの持つたのしみと撮る楽しみを満たしてくれております。下手な試し撮りつき。笑











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