200. Geburtstag Anton Bruckners (2024)

 1824年生まれのアントン・ブルックナー。今年は生誕200年です。

ブルックナーの音楽については、学生時代に読んだ宇野功芳氏の「モーツァルトとブルックナー」に書かれた演奏論に多大の影響を受けました。実際に学生時代はハンス・クナッパーツブッシュやカール・シューリヒトといった指揮者のブルックナーを尊敬していたところもありました。ブルックナー交響曲第4番や第9番はブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団で聴き、ルドルフ・ケンペ指揮 ミュンヒェンフィルハーモニーの交響曲第5番も大のお気に入りでした。

親友との親交から何年か経過して、カラヤン指揮ウィーンフィルのブルックナー8番を初めて耳にしたときは、ブルックナー解釈の違いに大いに驚いたものでした。ベートーヴェンのごとく、ぐいぐいとフォルテッシモへ爆走していくカラヤンの演奏はこれまた聴いたことのないすごみのある演奏で、オーディオ装置がある一定のクオリティを超えていいレベルになるとこの演奏、特に第4楽章は「オハコ」的な一曲となって聴き終える。一瞬の沈黙のあと、どどっと疲れが一気に来る。そんな時間を共有していました。

いま、自宅で交響曲全集は朝比奈隆、ティーレマンがあり、ベーム(4番、8番)、ケンペ(4番、5番)、シューリヒト(3番、8番、9番)、ワルター(4番、7番、9番)を鳴らすことが多いです。といっても日頃大音量で鳴らす環境にはないので、気分が乗ったときですが。

カラヤンはちょっとノリが違う。わたし的には。親友には「ごめんね」って。笑











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