You should listen to Handel even now.

 「なにをいまさら」ってタイトルを何回もつけて、よく親友はブログに書き綴っていました。ま、「開き直り」ともとれますし、「恥ずかしいけれど、今頃になって」というようなニュアンスだったかも。後者が多かったかな?っていうような気が私はしています。

バッハ、ヘンデルの有名な音楽はもうすでに卒業したって、偉そうに、勝手に決めつけていてもう聴き飽きたようなことを漠然と思っていました。がんの手術を終えて、まだまだ体のあちこちが痛みつづけるなかで、このバロックの巨匠達の音楽がいかに癒しにつながるか、圧倒的にありがたく感じております。

バッハは無伴奏のチェロやヴァイオリンが。管弦楽組曲やブランデンブルク・コンチェルトが。ヘンデルでは水の上の音楽や王宮の花火の音楽や、ハープ協奏曲が。

で、こういう基本中の基本のCDがうちにはなかった。卒業したと勘違いして卒業証書がなかったみたいな状態。なので、今回は親友と最初に出会った1980年代初期に的を絞ってヘンデル名曲集を買い求めて聴いております。ひとつはトレヴァー・ピノック指揮 イングリッシュ・コンサートのもの。もう一つはジョン・エリオット・ガーディナー指揮 イングリッシュ・バロック・ソロイスツのもの。

軽快ながらも指揮者の解釈がうねるガーディナーと、端正で、折り目ただしいピノック。この2つの演奏を繰り返し聴いても飽きることがありません。もう一つ、本当はホグウッド盤も欲しかったのですが、現在入手不可能とのことでちょっと残念です。

知ってる曲でも、演奏者の解釈の違いってバロック音楽にも色濃く反映される。ほんの少しのテンポの違いが全く異なる曲のように聴こえることに、「なにをいまさら!」って思い直しております。





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