My first high-classed 3-way speaker was PIONEER S-955 bought in 1981.

 親友と出会った1981年初夏、オーディオで落ち込んでいた私にクラシック中心に聴けるスピーカーとして親友が秋葉原のオーディオショップ視聴室まで付き合ってくれて、これをおすすめしてくれました。

PIONEERは一般向けのPIONEERブランドだけでなく超高級ブランドEXCLUSIVEなどもあり、高級イメージは抜群でした。

選んでもらっただけの効果は自宅に搬入され音を鳴り出した瞬間の様子を覚えているほど。アンプもプリとメインにグレードアップする必要ありと直感。marantz Sm-9というちょっと高級セパレートパワーアンプを、その後McIntoshのC29というプリアンプも導入したほどです。

今思うと、スピーカーのパーツがそれぞれ見事な高級品。ツィーターは超音波12万キロヘルツまで網羅するリボンツィーターで単品で販売もされていました。CDは高域20kHzが再生限界ですが、アナログ盤はまだその上の周波数に及ぶ再生音が溝に刻まれていることも多く、超音波域に達するツィーターは水を得た魚の程をみせてくれました。ミッドレンジはベリリウム振動板をセンターからブレないように吊るしたこれまた凝った作りでトップをカットした抜けの良い音、ウーハーは36cm口径。バスレフ。また、上級者向けに、それぞれのユニットをネットワーク回路から独立させて3ウェイのセパレートアンプで鳴らすことも可能だった。いま、3ウェイのデジタルスピーカーマネジメントシステムが手元にあるので、これを最新デジタル技術で鳴らしていたならばどれほどいい音だったか。

親友にとってのJBL 4343は私にとってはこのPIONEER S-955なんです。外装の色も好きでしたね。ニューヨーク駐在時に向こうへ持って行ったほどの、なつかしいスピーカーです。翌年1982年にS-955の改良版S-955IIIが発売されるんですが、バスレフダクトの形状変更や、ミッドレンジとツィーターのクロスオーバーを8kHzから5.5kHzに下げており、リボンツィーターはアルミリボンからベリリウムリボンへ変更され低いクロスオーバー周波数に。リボンツィーターならではサラサラと細かくどこまでも解像度がたかく独特の広がる音像再現はやはり8kHzにあったと思っています。

いまとなれば、もう現在のシステムに軍配は当然のことながら上がります。









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