Fountek Neo3.0 Ribbon Tweeter

我が家には、親友が使用していたのと同じリボンツィーターがある。ホーン型と異なり、繊細でさらりとした(梅酒ではないけれど:笑)音のはずであるが、我が家ではあまり出番がない。でも、これって、製品のせいではなく、私の使い方のせいなのはあきらか。親友はMarkAudio の白いスピーカーの上にこのツィーター専用のスタンドまで作成して鳴らしていた。どうやらリボン型っていうスペックに惑わされて使い方のツボを外しているようだ。

昨日、2回めの抗がん剤治療を終えて退院したのですが、入院中にああでもない、こうでもないと練りに練ったリボンツィーターの使い方を実践してみたいと思っている。

しかし、このツィーターはどう使うのがベストなのか多いに迷う。

ツィーターで、リボン型で、周波数特性が1.2kHz~40kHzって。FOSTEXやJBLのツィーターはどうみても7kHz以上の周波数特性である。クロスオーバーをどこに設定する?まず最初の難関である。

今、自宅のオーディオ基本構成は、FOSTEXのフルレンジにJBL 2405Hをクロスオーバー20kHzから-6dBで減衰させてクラシックからジャズまでジャンルを問わずに聴いている。

JBL2405H については何度も書いているけれど、デッドな空間にリスナーを誘い、少々根暗であるが、透明で形がはっきり見えしっかり解像度が高い音が特徴で、若干空間の広がりを抑える傾向にあると思う。けれどカチッとはまるともうこれでいい!っていう最高の音がでる。スタインウェイピアノの立ち上がりなど鳥肌もの。

FOSTEX T900Aはこれと反対で、どちらかと言えば明るく、空間の広がりを再現することに長けて、煌びやかなバロックの金管楽器やガット弦のバイオリン、倍音成分たっぷりの木管楽器などかなりJBLとは傾向が異なる。FOSTEXのフルレンジユニットとの相性はもうバッチリだと思う。バロックや古典の合唱を含むミサ曲やカンタータなどもうお涙ちょうだいです。

そこで、難問続出のリボンツィーターをどう鳴らすか。いままでの経験ではどうやってもこのツィーターの個性を引き出すまでの域に至っていない。途中であっちの方がいいやってことになって他のツィーターにバトンタッチして終わっている。

親友はどのようにこいつを鳴らしていたのだろう。何も言わない彼が、隣で「さてねぇ、そろそろ気がつきません?ほら、あれ、あそこをちょっといじるだけでいいのに。」と意味深な笑顔を携えている。

ランチの後にツィーターを交換してまた同じBob Jamesの新譜"JAZZ HANDS"でトライしてみよう。













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