Hans Knappertsbusch war ein deutscher Dirigent.
音楽評論家の宇野功芳さんのおかげで日本で有名になったウィーンフィルの名指揮者 クナッパーツブッシュ。ワーグナー、ブルックナーの演奏に造詣が深く戦後はモノーラルがおおいですが、若干Deccaがステレオ録音を残しています。この人は一癖も二癖もあったと記録にあるんです。でも楽団員からは信頼に満ち敬愛されている指揮者だそうです。練習嫌いも相当なものだったそうで、リハーサルでなんなく演奏できても本番で間違うと「練習なんかするからこんなことになるんだ」と言った。「こんなつまらんことをしないで、みんなで飯食いに行こう!」って言うこともあった。多分本当なんだろうと思います。
私も学生時代にクナッパーツブッシュ指揮のブルックナー交響曲第8番の渋い演奏をステレオだったけれどLPで聴いてなんとも言えぬオーラを感じたもんでした。ブラームスも超スローテンポで指揮してる録音もありますね。で、久々にタワレコのホームページで見つけました。クナッパーツブッシュが晩年デッカにステレオ録音したブラームスの作品集。オリジナルテープから24/96kHzでリマスターしたものからのCDです。これもLPで聴いていた作品集ですが、なんといっても大学祝典序曲が鮮明な記憶を残しています。当時この曲で持っていた演奏、ワルター・コロンビアやセル・クリーヴランドの演奏は10分もかからないものですが、クナさんは11分もかかってる。そう、遅いんです。テンポが。出だしから遅いんですが、普通テンポを早めていくところでも、そのまんまというか聴こえ方としてはさらにテンポを落とす。こんなテンポで指揮者についていったウィーンフィルもまたすごいんですが。止まりそうで止まらない緊張感とど迫力で最後までど・ど・ど・どって怒涛のフィナーレに突っ込みます。書いてるだけで鳥肌が立ちます。
平凡な演奏に飽き飽きされた方で、大学祝典序曲お嫌いでなければ、聴いておいて損はないって思うんですよね。
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