L'Oiseau-Lyre (DECCA)
親友も私も古楽系レーベルの中で音像のキレがよく鮮度感抜群のオワゾリールレーベルのLPやCDは一緒によく聴いておりました。
オワゾリールとは、フランス語で、(オーストラリアの)コトドリ属の鳥のこと。古楽復興に寄与したレーベルとして1932年にパリでスタート。1973年からは英国DECCAの傘下で古楽専門レーベルとして発展してきました。Christopher Hogwood Academy of Ancient Musicはバロックから現代に至る幅広いジャンルの演奏団体として名を馳せています。
そのオワゾリールレーベルを1枚、今回は新譜(といっても録音は1982年ですが)としてタワーレコードから購入。
最初の出だしから親友が好んだ音色、つまり10kHzあたりから上の解像度が高く、トランジェントの良い音で鮮明なキレと余韻が特徴って、親友が聞いたら「それだけが好きなわけじゃあないんですよ、わかってます?」と言われそうですが。笑 でも、そういう透明で見通しの良さを彼は大切に思っていて、それを具体的に目にするような音がこのオワゾリールレーベルにも感じます。
この2枚組のCDの2枚目、8番目の曲に注目したいです。曲名はなんと「膀胱結石手術図」って。1725年マラン・マレという作曲家の作品ですが、なんとご本人の体験談から作曲に至ったというお話。まだ麻酔がなかった時代です。手術は痛すぎて声も出なかったらしいですが。
完全麻酔で食道がんを手術した自分には恐ろしい世界ですが、時代背景も異なりますし、その想像を絶する痛みは曲を聴いてみるしかありません。
なんか、突き放すようでマラン・マレさんには申し訳ありませんね。アヤン・マレ?っていう感じでしょうかね。失礼しました。
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