Septem dies iam elapsi sunt.

 長い7日間だった。

抗がん剤の副作用は退院後から5日間ほどがかなりきつい。がんに対して効果があったと感じる反面、自分の生きようとする正常細胞もコテンパンに痛めつけられた。当たり前の自分の肉体、精神がやっと昨日あたりから作動し始めた。

入院前のメインシステムは下の写真の通り、20cmフルレンジユニットのエンクロージャーの上にホーンツィーター2つ乗せ、周波数帯域に差をつけて鳴らすというか、あたまのなかで描いたやり方をああでもない、こうでもないと試行錯誤を繰り返し、やっとそれなりの平和な世界を見出したところだった。

で、退院して今日撮影したメインシステムは親友がかっこいいと褒めてくれたスタイルに戻っている。というか親友が斜め後ろから、「こんなに複雑にしなくても、もっとシンプルだったときのほうがよかったですよね。」と核心をつくご発言をなさる。

いや、そのとおりでございます。と、スピーカーマネジメントシステムの前にしゃがみ込みもっとシンプルに、不要なものは削ぎ落として。と、親友との会話が始まっている。

さて、余計な配線を別室にさげて、イコライザーカーブの微調整をCDごとに繰り返すことが何回か。

「ほらね。だから、いったとおりでしょ。」

この部屋では、音楽が鳴りだすと親友がやさしい笑顔でとなりにいるのである。




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