Kissa Ella & Louis in Bunkyo-ku.

親友がMABUMIのオリジナル(トリオレコード)をまだ持っていることにじわっと来て、当時一緒に聴いた空間、時間を追体験した。そしてかつてのECMレーベルはトリオレコードから発売されていたことを思い出した。 

そんな関係でもないだろうけれど、昨日、たまたまLPレコードで古いジャズを聴かせている喫茶に行った。Ella & Louis 文京区白山にある。ダイレクトドライブのレコードプレーヤーにオルトフォンだろうか赤いカートリッジが見える。手作りスピーカーは容積がたっぷりあってベースの低音がしっかりと出ている。若い女性が元々のオーナーから引き受けて営業しているとのこと。面白いのはレコードのA面が終わるとB面にひっくり返すことなくジャケットにしまう点。CD世代なのだろうか。B面があることを知らないのか、いろいろな演奏者を鳴らしたいからA面だけでしまうのか、いろいろ想像すると失礼なことをいいそうなので黙って聴いた。

しかし、LPの音はとてもしなやかである。針を盤面に乗せるあのボソッっていう音に続くパチパチ。これから演奏始まるよっていう儀式のようだ。なまなましい。親友宅のオリジナルLPもかつてのようになまなましく響いていることだろう。

もう昔のことなのに盤面を丁寧にクリーナーで掃除していた自分を思い出す。






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