Graphic equalizers are indispensable existence even in your audio system.
1984年、NYから帰ってきて親友が真っ先に「これからはグライコ。グライコ!」って叫んだんです。グライコって暗い子供ではなくてグラフィックイコライザー。これ必須!テクニクスのSH-8065だったかSH-8075だったか。使い方もお教えしますから是非!ってことで導入しました。
何をどう調整するものなのか、根本からわかってなかったのでまずお遊びからスタート。
全部のキーを下げて音を出す。まるで電話だ。次に全部のキーを最高ポジションにして音を出す。味が濃すぎて喉が乾く感じ。全体を俯瞰するようにこの機材はこう使うんだと掴む。
次のステップ。低域でボンつく部分をかゆいところを探すように200Hzあたりから800Hzあたりで探し、下げては戻し、下げては戻しを繰り返す。今度は4kHzのうるさい帯域を削る。
でも削りすぎはげっそりと不健全なダイエットみたいなことになる。
そうしてなんとか慣れて、今は最初の音を聴いただけで何箇所削ればいいのか察しがつくようになった。だからスピーカーをまったく新しくしてもすぐバランスが取れる。
親友のおかげ。感謝、感謝。
懐かしい…… ここから全てが始まったって…… 使いこなせるようになるまで独学で30年はかかったでしょうか。S先生からのアドヴァイスがあってブレークできたのか…… お互いに、音楽を自然なバランスで聴きたいという思いが、オーディオ耳の欲望に勝ったということなんでしょうね。諦めて放り出さずにこれたのは切磋琢磨しあえる仲間がいたからこそ、です。
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