An old travel monument of my own.

 書棚を整理していたら古びた学生ノートが出てきた。

1979年の夏、初めてヨーロッパ旅行をしたときの記録帳。当時、大学4年生、24歳の夏だった。

格安のパックツアーを探し、大学生協のトラベルコーナーでみつけた「ヨーロッパ幼児保育の旅」。なんだこれ? 要は幼稚園の先生方を中心にヨーロッパの保育所を観光名所とともに回るツアーで、よほど定員に満たなかったのか学生を荷物持ちや添乗員補佐の目的で募集したものらしい。

飛行機は南回りで、成田を出て香港、バンコク、ムンバイ(当時はボンベイと言った)までインド航空のジャンボ。ムンバイからエールフランスでパリまで直行便だった。

パリからはスイス、ドイツ、オーストリア、イタリアとバスツアーの毎日。先生方が保育所視察中に学生はあちこちぶらぶらと旅して回り、気が向いたら先生方について行って子供たち相手にサッカーや追いかけっこ。パリのムーラン・ルージュでは葉山の幼稚園長ご夫妻の娘さんとダンスするはめになった!と嬉しそうな記録がある。

統一通貨ユーロがまだない時代。各国で両替した領収書などもあるが、このノートにはカフェのレシート、乗車した地下鉄の切符やエッフェル塔の入場券、果てはドイツの日本レストランで見つけたドイツ語で書かれたイラスト付き箸の持ち方説明書!などがいろいろ貼り付けてある。

帰路、ニューデリーで乗り継ぎ便に間に合わず急遽ニューデリー観光(エアコンなしのバス)、さらに香港で足止めくらって百万ドルの夜景を見ながら中華料理と、おまけ満載の旅行だった。

この経験のお陰で語学に磨きがかかったかもしれない。











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